シリーズOS X:Boot Camp(Mac OS XとWindows XPのデュアルブート環境を作る)
望み:Mac miniで、OS XとWindows XPの両方を動かしたい。
方法:Boot Campを使って、OS Xが動作しているマシンにWindows XPをインストールし、DualBoot環境を構築する
Notes:
- Boot CampはMac OS X. 10.5(Leopard)に含まれている ※以前はBoot Camp β版がサイトで配布されていた
- Windows XPのSP2適用済起動可能CDが必要。起動可能なWindows XPのインストールCDがあればSP2適応版CDは作成可能。ただしライセンスとしてはグレーという話がある(起動可能CD作成時にブートレコードを読み出す必要があるため)
- Boot Camp環境下でのインストール中はCDの入れ替えができないため、Windows XPはUpgrade版ではなく通常版でないといけない。インストール時に認識可能な外付けCDドライブがあればUpgrade版でも問題ないようだ。ただし、Appleのサイトには「1 枚のフルインストール版の Windows インストールディスクを使用する必要があ」ると書かれている
参考サイト:
Max OS X Leopard - Boot Camp
Boot Campを使ってWindowsをインストールすれば、インターネットでドライバを検索したり、ディスクを作成したりする必要はありません。Boot Campの実行後、LeopardのDVDを挿入するだけで、必要なドライバが自動的にインストールされます。
Service Pack 適用済みブート可能 CD-ROM を作成するには(Windows.FAQ)
Windows XP SP2 適用済みインストールイメージの作成方法(Microsoft)
※Windows Vistaも同じ手順でインストール可能(もちろんSP2済CDを作成する必要はない)。
(1)Mac OS X. 10.5(Leopard)のインストール
LeopardのDVDをセットするとインストーラが起動する。インストール中にアップデートか新規インストールか選択可能。Windows用の領域はBoot Campで作成するので起動ドライブ全てをOS X用に割り当ててもかまわない。
(2)SP2適用済の起動可能なCDの作成(Windows環境にて)
準備:bbie.exeとmkisofs.exe、およびWindows XP SP2ファイルをダウンロードし、作業ディレクトリ(C:\tmpとする)にコピーする
bbie.exe(ブートイメージを抽出するツール):
BBIE - Bart's Boot Image ExtractorのDownloadよりbbie10.zipをダウンロード。bbie.exeをC:\tmpにコピーする
mkisofs.exe(ISOイメージを作成するツール):
CDRecordのFTPサイトよりcdrtools-1.11a12-win32-bin.zipをダウンロード。mkisofs.exeおよびcygwin1.dllをC:\tmpにコピーする
Windows XP SP2ファイル:
Microsoftのサイトよりインストールパッケージ(WindowsXP-KB835935-SP2-JPN.exe)をダウンロードし、C:\tmpにコピーする
CDイメージの作成:
Windows XPのCD-ROMをCDドライブ(J:)にセットする
[スタート]→「ファイル名を指定して実行(R)」でcmdを実行する
コマンドプロンプトにて以下を実行
>cd C:\tmp ・・・(作業ディレクトリに移動)
>md C:\wincd ・・・(Windowsファイルをコピーするディレクトリを作成)
>xcopy J:\ C:\wincd /e ・・・(WindowsファイルをC:\wincdにコピー)
>WindowsXP-KB835935-SP2-JPN.exe /integrate:C:\wincd ・・・(SP2ファイルの適用)
>bbie J: ・・・(Windows CDよりブートイメージを抽出 →image1.binに保存される)
>copy image1.bin C:\wincd ・・・(ブートイメージをWindowsファイルディレクトリにコピー)
>mkisofs -b image1.bin -no-emul-boot -J -N -o winxpsp2.iso C:\wincd ・・・(ISOイメージの作成)
C:\tmpに作成されたISOイメージ(winxpsp2.iso)をCDに焼く:
例えばB's Recorder GOLDの場合、C:\wincd\winxpsp2.isoをトラックウェル("トラックの種類"フィールド)にドラッグ&ドロップして書き込みを実行。
後始末:
Boot CampでWindows XPのインストール作業ができることを確認したら、ダウンロードしたファイルおよびC:\tmpにコピーしたファイル、C:\wincdを削除してもかまわない。
(3)Windows XPのインストール(OS X環境)
Step 1:「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「Boot Camp アシスタント」を起動
Step 2:Windowsのインストールを行う
Step 3:Boot Campドライバをインストールする(Windows環境にて)
Notes:
- FAT32フォーマットの場合、OS X環境からも読み書きできるため、Windows XPの領域はFAT32でフォーマットする方が使い勝手が良い。したがって、Windows XP用の領域は32GB以内にする。なお、NTFSの場合、読み込みのみの対応となる
- Windows XPインストール中の「フォーマット」は必ず実行すること。
クイックフォーマットでもかまわない(クイックで良いかどうか再度確認中 08/2/22) - Boot CampでWindowsをインストールできるのは、内部ハードディスクのみ(FAQより)
- インストールが終わりWindowsが起動したら、LeopardのDVDをセットしてドライバのインストールを行う
ありがちなできごと:
- Boot Campアシスタントで「インストーラディスクが見つかりませんでした。」というメッセージが出てWindowsのインストールが開始できない→WindowsのCDが起動可能なCDではない(Windowsマシンで確認するべし)
- CDが取り出せなくなった(インストールディスクを間違えた等)→マウスボタンを押したままコンピュータを再起動する(電源を入れ直す)
- Windows領域を削除したくなった→Boot Campアシスタントで削除する(Helpより)。パーティションごと削除され、Mac OS Xのボリュームになる
参考サイト:
Mac ハンドブック:Boot Camp を使って Mac OS X 10.5 Leopard で Windows を利用する
Boot Camp 2.0, Mac OS X 10.5: よくお問い合わせいただくご質問 (FAQ)
*
Boot CampによるOS切り替え
起動時に選択:
「Option (Alt)」キーを押しながらコンピュータを起動する
Mac OS XからWindows XP:
「システム環境設定」の「起動ディスク」で切り替える
Windows XPからMac OS X:
システムトレイの[Boot Camp]アイコンで切り替える
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